CONTENTS コンテンツ

コンテンツ コンテンツ

八代のイ草再生を願って

 今年7月初旬、熊本県の八代市に畳表の原料となるイ草の刈取りの手伝いに行きました。私は熊本県北部に位置する山鹿市で仕事をしており、そこから南へ70キロ程離れた距離になります。

八代市は国産の畳表のほぼ全域を担っており、イ草農家の方々は夏の暑い時期に刈取りを行い泥で染める作業をします。様々な要因もあり、人手が必要なことから私たちも昨年から懇意にさせてもらっているイ草農家の方の手伝いをさせていただいています。

 青々としたイ草は、子どもの背丈ほど伸びイ草の性質上、水を吸い上げますのでとても重くなります。今は農機具がありますので幾分楽になりましたが、昔は鎌を片手に紐で結んでいるのを想うと大変だったろうな、と感慨深く感じます。

 ちなみに朝の8時から夕方17時までの作業は大変な労働だと思うのですが、参加した皆は来年も参加したいと口々に言います。私も参加したいと思います。イ草の苗から育てあげ、刈り取るのが7月初旬。今年はどんな畳表が出来るだろうか、と思っていた8月11日に熊本県では豪雨災害が起こりました。

 とてもショックな出来事でした。熊本県だけではない被害ですが、SNSの情報で八代の情報が出る度に悔しさが募りました。被災された次の日に、私は赴きお話をしましたが、水に浸かった畳表は数百枚あり、何も言えない感情が押し寄せて来ました。それでもイ草農家の東家さんは明るく冗談を言って笑わせてくれました。

 私たちが使っている畳表はそんなイ草農家の畳表です。その素晴らしい畳表を使用した畳椅子「RIKISHI CHAIR」をどうぞ宜しくお願いいたします。また、来年、皆で八代に行き暑い夏を感じることを楽しみにしています。

【当面の間、RIKISHI CHAIRの売上の一部を聖和表の生産者の方の支援金とします】

RIKISHI CHAIRは、熊本県畳工業組合山鹿支部が企画し福岡県大川市の家具工場にて製作。ECサイトをGreenest合同会社に委託しています。         

お買い物はこちら お買い物はこちら